大きな物語が失効した後の、「終わりない日常」に適応するためには、小さな物語に耽溺する事が有効だというわけです。その点で、サリン事件を起こした
オウム真理教などは自ら大きな物語を作ろうとして失敗したのだと言う事です。
ただ、この本が書かれた2000年ころと今は、明らかに状況が変わったと感じています。「終わりなき日常」が永遠に続くとは思えなくなりました。原因はもちろん
東日本大震災と
福島原発の事故。
youtubeで、オタクっぽい人の部屋が津波に流されて行く画像をみて「終わりなき日常」は本当は虚構なんじゃないか?とも感じています。