東電の再稼働申請のニュースを聞いて

昨日は、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働申請をするニュースが流れました。報道されている限り、特段の安全対策を施したわけでもなく、事故発生時の避難計画が立案された風でもありません。東電の無責任さを糾弾する感想がほとんどでした。
 東京電力の経営陣が現体制になってすぐ、NHK のクローズアップ現代で、社内改革に取り組む東電社員たちが取り上げられた事がありました。そこでは原発の維持うんぬんも聖域とはしない。などまっとうな議論がされていました。東電にも良心的な社員はいて、それなりに自助努力はしているのかと見ていました。が、それがいきなり昨日の再稼働申請です。いったいあの時のテレビでの議論はなんだったのかということをまず感じました。おそらく東京電力はそうとうに資金面で追い込まれているのでしょうか?だとしたら「きれいごと」を言ってるんではないと、銀行筋から脅しに近いようなことまで要求されているのでしょう。ただし原発が稼働したからと言って、年間1000-2000億程度のコスト低下にしかならないとされています。焼け石に水でしょうし、遅かれ早かれ東電の破綻処理は避けられないのではないでしょうか。