高校野球の決勝戦を観て思うこと

 7月もそろそろ終わろうとする今日、なんと息子が通う高校が、地方大会の決勝まで進みました。相手は春の甲子園で優勝したあの強豪校です。
決勝に進むのは、始めてのことなので、浮かれていたのでしょう。試合前は、甲子園に行ったらどうしよう、なんて想像していました。
 しかし、現実は厳しくて苦いものです。結果はむこうが16点、こちらは1点とるのが精一杯。という惨敗に終わりました。決勝に出られただけでラッキー
。なんていうこちらの浮かれ気分など、あっという間に叩きのめされ、相手チームは楽勝ペースにも浮かれるなく、目の前の勝負に徹していた。ひたすら1点また1点と積み重ねていた。恐れ入りました。
 どちらかというと、スポーツ強豪校って全国から優秀な生徒を連れてくるから強くてあたりまえ、フェアじゃないよねって思って、どこか馬鹿にしていたんです。進
学校のほうがえらいみたいな。
 でも、スポーツも能力のひとつ。勝
ってあたりまえの世界で勝っていく強豪校の選手たち、私には、彼らはアマチュアでありながら、どこか「プロ」の心構えを獲得しているように見えます。感心しました。
 本当に、息子の高校の野球部にとっては、よい経験だったと思います。負けはやっぱり負けということと、決勝戦は進んで終わりなのでなく勝負の場だということ。それは、選手だけでなく、どこか浮かれ気分で応援に行っていた、こちら側応援席にも、なにかが突きつ
けられたように感じています。