最近訪れるのが好きな場所

 最近、お気に入りの場所は、東京の駒場にある日本民藝館ですね。柳宗悦が始めた民芸運動の本拠地です。
展示されているのは、世界各地で収集された名もなき人たちが創作した、日用品の数々です。
 いままで、陶器の模様とか、紋様とか柄とかに興味を持ったことがないのですが、これらが作り出す小世界は、それぞれの模様によって少しずつ異なっています。
本当におもしろいですね。
 ところで、柳が評価するしないの基準は
、作家の作為性を嫌うことだそうです。陶器も、窯で焼くうちに曲がったり穴があいたりするのはよいが、作家が故意に形を曲げたり穴をあけたりという作為性は否定します。
 そんな、柳の民芸運動にふれるうちに出てきた名前が濱田庄司です。栃木出身の私は、学校で郷土の歴史を学ぶ授業以来触れた名前ですね。今はわかりませんが、社会科の授業で、郷土の歴史を学ぶ中で那須が原の開拓、田中正造ともうひとつ学んだのが、益子焼
濱田庄司のことでした。そのときに学んだことなんてもう覚えてはいませんが、歴史の輪がひとつつながったような感慨にひたっています。