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明治維新は果たして革命だったのか?

 明治維新が、革命なのかどうかということは意見が分かれますが、相当に血なまぐさい出来事であったことはまちがいないようです。また、新政府内部での権力闘争もものすごいものであったようです。まさしく、「昨日の友は今日の敵」という言葉さながらです。

 幕府を倒したのち、藩内部での主導権争いや、廃藩知見での旧藩主とのあつれき。さらには留守政府と洋行組とのあつれきとか、政権内部での争いはものすごいものでありますね。

 また、旧幕府の膨大な債務の後始末を、新政府がおこなったのは事実です。廃藩置県により、旧藩の膨大な債務もまた新政府が引き継ぐ。その方針は、対外債務はなんとか払いながら、国内の債務は踏み倒しに徹したとのことです。当然、旧幕府の債権を大量に保有していた、豪商たちのいくつかは、潰れたらしいですね。一方で、現在に残る旧財閥系企業は、旧幕府と新政府のどちらをとるかという賭けに勝った。そうして、新政府とつながりのしあがっていく。

 新政府がのしあがるには、藩政の改革に成功した、薩長土肥藩の支えがあってのことなのですが、四民平等とか徴兵制というのは、士族による武力の占有が失われることになります。さらには、維新に貢献した長州藩の「奇兵隊」さえも邪魔な存在になっていくのですね。そうして、特権を剥奪されていく、旧士族の動向が社会の不安定要因になっていきます。西南戦争佐賀の乱はそうした流れで起きたことですし、後に自由民権運動へ、国外では台湾への出兵や征韓論につながっていく。だから、自由民権論者が、対外的な拡張主義を肯定するのは、一貫性があるのだと思います。後の大日本帝国の拡張政策を支えたのは、特権を剥奪された旧士族階級の不満がエネルギーとしてあったのでしょう。