「旅と鉄道」と種村直樹さん

「旅と鉄道」と種村直樹さん号をみたところ、種村直樹さんのライター生活40周年の記念特集号になっていました。なつかしくなり、早速購入しました。
 種村直樹さんの著述に初めてふれたのは、中学校のころでしょうか「鉄道ジャーナル」での列車搭乗ルポに親しんだのが初めてですね。北関東の片田舎で、列車といえば1時間に一本なんて土地にすんでいる身にとっては、鉄道雑誌に乗る首都圏や京阪神の電車や、ブルートレインとか
長距離列車のルポは、とても憧れでした。
あと、種村さんのルポの魅力は、グループ旅行が多かったですね。和気あいあいとしたたたずまいもまた、どこか憧れを感じたものです。これら、鈍行列車の乗り継ぎというのに若い頃にふれたため、感化されてしまったところがあります。だから、いまだに旅行といえば、行先であまり計画をたてなくて忙しくしては、いつも叱られるところです。これら種村さんや宮脇俊三さんの影響でしょう
か?鈍行のりつぎ文化というのが、市民権を得て青春18きっぷを生み出した。いまだにこのきっぷが普及したところなど、間接的に種村さんの功績が大きいのではないでしょうか?
 種村さんのルポで印象にのこるのは、いまは廃止された北海道深名線のルポ。政和温泉という仮乗降場で降りた種村さん達が、温泉に入りながら裸のままジンギスカンを食べたあたり。とても楽しそうに感じたものです。
 種村さんは、現在病床とのことで
す。年齢もあるので全快とはいかないでしょうが、すこしでも元気になられることを願います。