2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

街道歩きからみた上野下野

信濃の国が、山と谷に囲まれた風景や暮らしを共有する地域の連邦制と前回述べたところで、じゃあほかの地域はどうなのだろうかと語ってみたくなりますね。例えばかつて毛の国と呼ばれた上野や下野の国。両方に共通するのは、どちらも内陸部だということ。か…

街道歩きから見た信濃の国

昨年から中山道を歩きつつ、今は関東を抜けて信州に入りました。信州といえば、長野を中心とした北信地方と松本を中心とした中信その他にも東信やら南信やら様々な山と谷に別れていて、それらは互いに仲が悪いという言い方がされますよね。それなのに信濃と…

「士族の商売」再考

日本の名だたる大企業では、一般の社員が役員や会長の姿をみることはまれですよね。多くの場合は巨大なビルの上層フロアに会長室をこしらえて、立派なじゅうたんを敷き詰めている場合が多いでしょう。彼がたまたま現場を見学しようものなら、大名行列さなが…

鹿島コンビナートの労働と社会

地元の古本市で、中岡哲朗さんという方の「コンビナートの労働と社会」という本を掘り出しました。もう40年も前に書かれたものなのですが、これがなかなかにおもしろく、古本あさりの冥利につきるのですね。 この本が書かれたのは、1974年石油ショック…