2019-01-01から1年間の記事一覧

あるきづらい石畳の道(東海道を歩く6)

しばらく、街道歩きはできないでいました。今年の冬は、身辺の忙しさがあって出かける余裕がなければ、3月になっても花粉症が怖くて歩けない次第。4月にもなり、ようやく花粉症も怖くなくなったので、久しぶりに歩きに出かけることができました。4月になっ…

中から外から?(「古代日本文化の源流」金達寿 を読む)

「古代日本文化の源流」という本を、古本屋でたまたま見つけて読みふけりました。棚に転がっていた300円ばかりの本はなかなか面白いものでした。谷川健一さん、金達寿さんの二人の著者が、相反する意見を戦わせ、それが日本の古代文化に関する、立体的で…

心の中は異邦人(「湾生回家」を見て)

毎年、2月から3月は故人たちの事を思い出すことが多くなる季節です。つい先日は、長い闘病を続けた叔父がなくなりましたし、父の命日がまもなくやって来ます。 ある時に流れてきたtweetに「湾生回家」という映画について述べられていました。日本統治下の…

「湘南」に実体はあった【大磯限定】(東海道を歩く5)

平塚宿まで到達した東海道ですが、「湘南」というこの地域を称する漠然とした名称がこの地域の現実の生活を見えにくくしていると感じました。けれども先入観ぬきなら平塚の街は、旧めかしい金物屋の看板建築が残り、これまた1時代前のアーケードの作りなど…

「湘南」には実体がない(東海道を歩く(その4)

戸塚宿までの東海道は、思ったよりも平らな地形のところが少なく、細かな上り下りの道の多いことが印象に残っています。けれども、あまりにも都市化が進みすぎていて、その土地その土地の個性が掴みとりづらいなと感じています。今回の歩きは戸塚宿から始め…