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B級グルメ(ソウルフード運動)を考える

 今まで、B級グルメによる地域おこしって、あまり好きなものではなかったのですが、昨日の文章でB級グルメについて言及すると、これは、一種のソウルフード運動みたいなものとして捉えるとおもしろいのかもしれないと思いました。
さびれてしまった地方都市を盛り上げるのに、どういう方法がよいかといえば、てっとりはやいのは、外から大企業を誘致すること、ショッピングモールなどもパート従業員の雇用を生み出すのにはよいとされているようですね。でも、私自身はこの考え方にたいしては反対です。
 大企業がたまたま地方都市に店を構えても、それは利益を最大限になるように構えているだけであって、地元経済に貢献する為に店を構えているわけではありません。店に将来性がなくなればあっというまに店をたたむ。90年代前半、バブル経済が終わっても、再開発と称し、行政主導で市街地にスーパーがたくさん誘致されました。でもその中のいくつが現在も残っているでしょうか?地方都市の市街地では、シャッター通りのほか、実にスーパーの残骸に出会うことが多いはずです。
 結局、地域を活性化させるのは、どんなものであれ、地元の人たち自身が主体とならなければ持続はしない。その点では、その土地に古くからある地場産業というものの底力を本当は見直すべきと思います。
 先日、栃木県の益子陶器市を見て感心したのは、熟練した作家も若手の作家も入り交じって、テントの下で自分の作品を販売してとても
にぎわっていたことです。作家たちは、益子出身ではないけれど、移り住んで生業をこの地に持っています。簡単に益子の地を捨てることはないでしょう。大資本やショッピングセンターに頼らなくとも、地方ににぎわいを作り出すことは可能だと思います。
 その点では、B級ぐるめの盛り上がりというのも、飲食業に片寄るきらいはありますが、地元の人たち自身が、自分達の地に古くからある食文化を掘り起こして、世に発信していくのは、よいことなのだと思います。今までのように中央から大企業を誘致して、おこぼれで地元を発展させよう。などというひと任せではないのがよと思います。なんというのでしょうかやっぱりソウルフード運動などと称してもよいのかなと思います。
なお、今年のB級グルメのグランプリは、浪江やきそばでした。浪江町は現在、原発事故の避難で町の姿をとどめてはいません。元の場所に戻ることができないかもしれません。それでも、焼きそばは残る。究極のソ
ウルフードです。グランプリはおめでたいことですが、悲しいことでもあります。
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