大晦日の駄文

 年末の朝日新聞では、大澤真幸さんのインタビュー記事が載っています。この一年の混乱は、日本が、いかにして米国から自立していくか、という過渡期の混乱とらえるべきとか、意外にも前向きな言葉が多かったですね。

 一昨日あたりから、米国が靖国参拝の批判をしたことで、米国大使館へ、大量に反米の書き込みがされているそうです。私も、いつもは政府の対米従属ぶりには疑問を持っているものの、大使館への書き込み行為については戸惑ってしまいますね。反米の書き込みをする彼らは、いままで、中国と韓国相手に限られていましたが、今回は旧連合国側ほぼすべての非難を受けている。国連の常任理事国すべてを、相手にしなければならない。そんな大立ち回りをする覚悟なんて、彼らのうち誰もいないでしょう。

 先日の朝日新聞のアンケートでは、20ー30代ほど70年前の戦争を、日本が悪くないと思っていながら、その一方で、自分自身は戦争に行きたくないと思っている矛盾した数字が示されました。実は、市民運動などを平和ぼけと揶揄してきた側こそが、戦争ごっこの火遊びに夢中になっている、一番の平和ぼけですね。